建築物の大半が登録有形文化財や近代化産業遺産、再現不可能といわれる意匠空間での宿泊は、「富士屋ホテル」だけのステイタスだ。
そんなホテルを象徴する富士屋建築のハイライトが、食堂棟の「メインダイニングルーム・ザ・フジヤ」。
日暮れが早い冬は、吊り灯籠にやわらかな灯りが灯る花御殿など、風雅な建物を望みつつ、伝統と革新が融合したフレンチディナーを楽しむことができる。
浴室に源泉100%の温泉が引かれる全120の客室の中で、湯船から箱根の雄大な山並みを望める唯一の客室が、フォレスト・ウイングの「プレミアスイート」だ。
ホテル全体を一望する高台に位置し、上質かつモダンなしつらえ。82㎡もの広々した空間でくつろげる。
同ウイング最上階の6階には、待望のスパ(大浴場)も新設され、早朝の静寂の中、大きな湯船で手足を伸ばすのも格別だ。
冬のやわらかな日差しが差し込むラウンジで、香り豊かな紅茶と楽しむアフタヌーンティもおすすめ。館内には、温泉プールやホテル・ミュージアム、約600冊の蔵書がある宿泊者専用ラウンジもあり、ホテルステイをより豊かにしてくれる。