箱根周辺のさまざまな歴史的スポットの数々を紹介する第2弾は、
箱根を代表する美しい景色とアートを楽しめる十国峠と彫刻の森美術館を。
過去から今、そして未来に継承すべきこの場所へ、家族で“昔と今”を五感で感じる旅に出かけませんか。
十国峠
【十国峠】
圧巻の大パノラマを望む山頂で
唯一無二の感動体験
PANORAMA(パノラマ) TERRACE(テラス) 1059
THE GLAMPING 箱根十国峠
十国峠パノラマケーブルカー
伊豆、駿河、相模など、“十の国”が見渡せることから、その名が付いた十国峠。箱根と熱海の中間に位置する景勝地として、長く愛されてきた歴史がある。
多くの観光客が気軽に行けるようになったのは、1956(昭和31)年にケーブルカーが開業してから。昨年、運営が伊豆箱根鉄道から富士急グループに変わり、装い新たな「十国峠パノラマケーブルカー」にリニューアル。360度の大パノラマを見渡せる「PANORAMA TERRACE 1059」(1059は「じゅっこく」と「てんごく」をかけた名称)も誕生し、視界をさえぎるもののない絶景を、デッキやカフェでくつろぎながら楽しめる。
アウトドアと快適なホテル滞在、この両方を兼ね備えた「THE GLAMPING 箱根十国峠」では、この絶景を昼夜独り占めするような滞在を楽しめる。宇宙にまつわる名前が付けられたコテージは、4タイプ全15棟。より空を近くに感じるスカイデッキ付きや、本格フィンランドサウナを備えたコテージもあり、インテリアや食器類も洒落ている。十国の多彩な食材を堪能するバーベキューコースのディナーやたき火を楽しめば、忘れられない体験になる。
DATA
十国峠
PANORAMA TERRACE 1059
THE GLAMPING 箱根十国峠
十国峠パノラマケーブルカー
ニノ平
【彫刻の森美術館】
開放感あふれる空の下
自由な発想で造形作品に親しむ
美術といえば絵画という時代に、国内初の野外彫刻美術館として1969(昭和44)年に開館。敷地そのものを彫刻ととらえてデザインされた、広々とした野外に展示されている彫刻は約120点。美術館では会話は慎む、撮影禁止などが一般的だが、ここではどちらも可。彫刻と同じポーズで写真を撮ったり、作品から生まれる会話を楽しんだり、三世代で有意義な時間を過ごせる。
開館当初から、「親子のための美術館」として歩んできたことから、「ポケっと。」や「ネットの森」など、自由な発想で遊べる体験型アートも人気があり、おすすめだ。
野外彫刻は、紫外線や風雨、鳥や虫の害など、さまざまな影響を受けることは避けられないが、こまめなケアや修復作業によって所蔵当時の状態が保たれている。専任スタッフによる作品保全の様子が見られることもあり興味深い。