東海道の宿場町として古くから人々が旅した神奈川県・箱根には歴史が今に息づく由緒正しき神社が点在しています。
多くの人々に愛される地域を象徴する神社を巡り、心改まる新しい日々を迎えませんか。
御鎮座1266年を迎える名社で
感謝と誓いの祈りを捧げる
古来より、関東総鎮守 箱根大権現と尊崇されてきた名社、箱根神社。
山岳信仰の一大霊場であったこの地に、奈良時代の僧・万巻上人が、箱根大神のご神託により神社を創建したのは、西暦757年のこと。
源頼朝や北条氏など、武家による篤い崇敬を受け、近世、箱根道の整備とともに庶民信仰の聖地となった。
災いを寄せつけぬ意味がある朱塗りの鳥居は、元箱根から御社殿前まで数えること五基。
樹齢1200年の矢立杉の前に立つ第四鳥居をくぐると、正参道の長い石段。
高くそびえる老杉、緑濃き深い森の中に歩を進めると、気持ちが自然に引き締まる。
参道を上って開けた視界の先に御社殿が現れる。
「お参りするときは、今の自分があることへの感謝の気持ちを捧げ、まずは、周囲の人々の幸福を祈ってから、自分の願い事を。
そして、その願いを成就させるために自分がなすべき具体的な事柄を御神前に誓い、お参りの後で実践していくことが大切です」(宮司 小澤修二さん)。
御社殿横には、縁結びの神様として、近年多くの参拝者が訪れる、九頭龍神社 新宮も。
万巻上人の調伏で、芦ノ湖の守護神となった九頭龍大神を祀る九頭龍神社は、箱根神社の末社。
箱根神社のお参りに続いて、両社参りがおすすめだ。
駒ヶ岳山頂には、箱根神社のルーツである霊峰・を拝す、芦ノ湖のほとりには九頭龍神社 本宮がひっそりと佇む。神々の前で、誓いを込めた感謝の祈りを捧げたい。